8.16.2011

オンライン授業の受講生、世界175カ国から58000人

Virtual and Artificial, but 58,000 Want Course
(NYT, 8/16/11)

スタンフォード大学による人工知能(AI)の無料オンライン授業を受ける学生、世界175カ国以上から58000人。スタンフォード大全体の学生数の約4倍。受講生はスタンフォード大の単位はもらえないが、他のオンライン大学の単位にはカウントされるそう。

インストラクターの2人は、Sebastian Thrun教授と Peter Norvig氏。両氏ともAIの分野では超一流として知られるシリコンバレーの第一線のサイエンティスト。Thrun氏はカリフォルニアの公道を10万マイル走る無人車というGoogleの企画に参加。またNorvig氏は元NASAのサイエンティストで、現Googleのリサーチ部門ディレクター。

MIT教授が始めたYouTubeオンライン無料授業を提供する非営利団体(NPO)の活動にヒントを得て始めたというこの企画、58000人分の採点はAmazonクラウドを使っている、という。

テクノロジー進化の恩恵で、教育の現場も、こうしてどんどん変化を遂げてゆく。

8.08.2011

ロシアは2014年までに債務を3倍に増やすつもり

Russia plans to triple state debt by 2014
(France 24, 8/8/11)

借金しすぎた国がギャーギャー大騒ぎしている最中に、ロシアは2014年までに債務残高を現在の3倍に増やすつもりと発表。発行するのは主としてドメスティックの国債。

経済停滞によりロシアの財政赤字は2012年にGDP対比2.7%、債務を増やすことで、これを2014年には2.3%に落とせるというのが露政府の試算。絶対額での債務残高は7月1日時点で4.6兆ルーブル(US$161bn)、しかし政府の試算では2014年に12兆ルーブル、GDPの17%となる。格付けは、BBB(SP)/Baa1(M)/BBB(F)。露政府は格付けが低すぎると不満のよう。

余裕だなぁ・・・と思いきや、下のパラグラフに注意。「歳出をカバーするためにリザーブを崩している。」(どこかの国がいつかきた道・・・)

Russia was able to build up tens of billions of dollars in two reserve funds during the era of high oil prices, helping the country weather the global financial crisis of 2008.

But the finance ministry document said that Russia's petrodollars would now be used to finance expenditure. The National Reserve Fund would receive only a small top-up while the National Welfare Fund would be given no further money.

8.04.2011

BNYメロン、預金しすぎた顧客には手数料を課す

BNY Mellon to Slap Fees on Some Big Deposits Amid Global Race to Cash
(WSJ, 8/4/11)

市場に不確実性が高まっていることを受け、ここ数週間でマネーマーケットファンドは手持ち現金を増やし続けたが、それに悲鳴を上げたBNYメロンが、大口預金者の一部に手数料を追加すると通告。多額の余剰預金を持つクライアントは13bpsの手数料。

Custody banks are typical havens when financial markets go haywire. They act as protectors of assets, cash and securities held as collateral for short-term loans for their clients, and they process payments and settle trades in the repo market. Money-market funds, banks, hedge funds and other institutional investors can easily move money at their custody banks in short periods of time.

Bank of New York's move is emblematic of much broader strains that plague the U.S. economy and the global financial system. In response to the recession and anemic recovery, the Federal Reserve has pushed interest rates to zero and purchased $2.6 trillion of mortgage and Treasury securities. In the process, it has flooded the financial system with cash.

FDICの保険料は0.1%、預金額が極端に増えると、キャピタルチャージがかかる恐れも。そのため、銀行側としてはそのコストを顧客に転嫁し始めるとのこと。リスク外しのモードが高まるにつれ、突然に、しかも、大量に(suddenly and substantially)預金額が増えたとメロンの言。

"We are taking steps to pass on costs incurred from sudden and significant increases in U.S. Dollar Deposits with BNY Mellon," said the bank in its letter. It said it finds its deposits "suddenly and substantially increasing" as investors are in a mass "de-risk" mode.

8.02.2011

一度失ったトリプルAは取り戻すことができるのか

Will the US ever get its triple-A back?
(Felix Salmon, 8/1/11)

米国がS&PからAAAの格付けをもらったのは1941年。その格付けも、いまや格下げの危機の淵。S&Pの格付けでは、トリプルAを取得している国は16カ国。米国が最も古く、次がフランスの1975年。そして、オーストリア、イギリス(1978)、ドイツ(1983)・・・と続くという。一度AAAを失ったら、またAAAを取り戻すことはできるのか。

1975年以降のS&Pのソブリン格付けアクションリストによると、最後に「トリプルAクラブ」に格上げされたのはスウェーデンで2004年。現在トリプルAのうち、デンマーク、フィンランド、カナダ、オーストラリア、スウェーデンはすべて、いちど格下げされて、ふたたびトリプルAに戻ってきた国。しかし、どの国も、一度格下げされると、戻るまでに最低10年はかかる、とか。

アメリカも一度トリプルAから脱落すると、10年間は、島流し?

債務上限問題をめぐる議会のゴタゴタぶりに、アメリカ人の反応は?

Budget talks in a word: ‘Ridiculous,’ ‘disgusting’ and ‘stupid’ top poll
(Washington Post, 8/1/11)

債務上限引き上げをめぐり、ポリティクスの限界に挑戦(?)し、ギリギリまですったもんだが続いた米議会。米メディアは連日連夜、このニュースばかり。筆者もさすがにウンザリしてきて、最後はTVニュースを見るのも嫌になるほど。

ワシントンポストとPew Researchが、「ここ数週間繰り広げられた議会でのバトルをひとつの単語で表現すると?」というアンケートを行って、一般のアメリカ人から戻ってきた答えが、下の図。

上位27までネガティブな単語。トップ10は以下の通り。

1. Ridiculous
2. Disgusting
3. Stupid
4. Frustrating
5. Poor
6. Terrible
7. Disappointing
8. Childish
9. Messy
10. Joke

ほとんどの人が「ええかげんにせい」と感じていたようで。英単語の勉強にいかが?(笑)

8.01.2011

中国の衝突事故スキャンダル、関係省庁の役人が$2.8bn横領?

Chinese rail crash scandal: 'official steals $2.8 billion'
(Telegraph, 8/1/11)

中国の高架橋上で追突事故を起こし多くの死傷者を出した事件があったが、今年の2月、中国の鉄道を管理する関係省庁の役人が横領の罪で逮捕、彼の上司にあたる鉄道省大臣も同時に逮捕されていた、というテレグラフの記事。逮捕された役人は、職務中に現金を横領して海外口座に$2.8bnを隠しており、大臣の方も賄賂として£95mil以上受け取っていたとChina Central TVが伝えたと、中国のニュースウェブサイトSina Weiboが掲載したが、そのエントリーは早々に削除された。(原文は下参照)

(どこまで真実かは、この記事からだけではわからないけれど、それにしても、$2.8Bnという数字に度肝を抜かれた。)

プラザホテルのオークルームも閉じる

A Last Call at the Oak Room at the Plaza
(NY Times, 7/27/11)

チェルシーホテルだけじゃなくて、ニューヨークのアイコンがもうひとつ消える。プラザホテルのレストラン、Oak Room。ジャズ・エイジ文学の代表格でフィッツジェラルドの名作『華麗なるギャツビー』では、このOak Roomがカメオとなって使われた。プラザホテルは数年前に、高級ホテルから超高級コンドミニアムというステータスに変身し、それとともにOak Roomも新シェフを入れたりしていたが、プラザへの家賃滞納、ザガットでの評価低迷など問題続きで、ついに店じまいを強いられた様子。歴史あるアイコンが、またひとつ・・・

NYのアイコン、チェルシーホテルが閉じる

New York's Chelsea Hotel Refuses to Die Quietly
(The Atlantic, 8/1/11)

パンクロッカー、シド・ヴィシャスがガールフレンドのナンシーを刺殺した現場となった、ニューヨークのチェルシーホテルが閉鎖。このホテルが舞台になった逸話は数知れず。1898年にはマーク・トウェインがこのホテルを「自宅」と呼び、ボブ・ディランやジャニス・ジョプリンら、アメリカのクリエイティブ・シーンを代表する人々が多くここに住んでいた。ジョニ・ミッチェルの歌「Chelsea Morning」はこのホテルのことを歌ったものだが、ビルとヒラリークリントンの長女チェルシーの名は、この歌から取られた。このホテルにまつわる有名人の名前をあげたら、キリがない。

250室あるホテルには現在100名の「住民」がいて、彼らは引き続きそこに住んでいてもよい、ということらしいが、7月をもって新規の泊り客の予約は受け付けなくなった。