7.26.2011

米国の債務はどうやってここまで大きく膨れたか

How the Deficit Got This Big
(NYT, 7/23/11)

「反政府コンサバが何を言おうと、教育関係や海外支援などの軍事費以外の歳出削減の部分は、財政赤字の主因ではない。事実それらは予算全体の15%にしかならず、この10年間、予算に占める割合としては変化はなかった。そこの部分を削減しても財政赤字の穴を埋めることはできない。」

この記事の中に出ている2つのグラフが秀逸。This article is a MUST read.


IMFは近く資金を増やす必要ありかも、とラガルド

Lagarde Says IMF May Need More Funds
(WSJ-Europe, 7/27/11)

外部支援を必要とする国が従来以上に多いため、IMFはもっとおカネが必要になる、と新IMFトップのラガルド。国内問題でこれだけもめてる米国が、欧州問題のためにカネ必要だというIMFにすんなり首を縦に振るだろうか・・・。

ムスリムじゃないけどムスリムっぽい (動画ジョーク)

I'd say, in terms of cynicism, this is definitely one of the best by Colbert! ワロタ

ISDAによると、米国債がデフォルトしたらCDS支払いまで猶予は3日

U.S. has 3 days grace before CDS default trigger: ISDA
(Reuters, 7/26/11)

CDSの支払いがトリガーされるのに猶予は3日とISDA。しかし、ギリシャの債務再編は信用事由にはならないとしたISDAが、米国のテクニカル・デフォルトは信用事由になると?それは、いったい、どういう基準で?(政治的な状況にらんで、ケース・バイ・ケースで決めてんのか?ww)

共和党を激しく非難するNYTの社説

上限問題をめぐる共和党の態度を激しく批判したNYタイムズの社説。

The Republican Wreckage
(NYT, 7/26/11)

「歩み寄ろうという大統領の訴えも退けた共和党は、国益という視点を失った。米国経済を人質にとり、ここ何十年の間に最大級といえる歳出削減を迫ることに成功した。目先の支払いの問題を将来の歳出の問題にすりかえて、民主側から幾分かの譲歩を得たら得たで、またそこから離れてゆく。この無謀なゲームは国家をデフォルトの淵に追い込んでいる。政府の就業プログラムがとめられて金利があがれば、ふたたび職に尽きたいという何百万という失業者の願いは絶たれる。米国政府は世界中の笑われ者だ。」

わたしは、このNYTの見解に、全面的に同意しますね。