(Financial Times、2/20/11)
- 中国ソブリンファンドCICと米ブラックストーンが手を組んで、モルスタから日本の不動産向け融資ポートフォリオ(モルスタ本体から出されたプライマリーローン)を購入。CICはディストレス資産の直接投資に意欲を見せている。
- 今回CICに売却された融資ポートは、MSが2005~2007年にかけて日本の不動産市場がやや上向く兆しを見せた時に出されたもので、MSはこれらをリパックしてCMBSとして市場売却する予定だったが、クレジット危機でその案は不可能に。セール対象額はローン額面で$1.1bn相当、ディスカウント率は額面の65%、正常および延滞債権ともに含む。ブラックストーンが関与してるといえど、投資資金のほとんどはCICから拠出。
- MSとCICの関係はここ数年密接で、CICは2007年末に$5.6bnの投資でMS株9.9%所有、その他にもMSによるREITにも投資している。
- 東京不動産市場改善の兆しかというセンチメントあり。
(ロイター, 2/17/11)
M.Stanley funds face Tokyo property debt deadline
(Reuters, 2/16/11)