(Guardian, 2/10/10, hat tip @nofrills )
(今回の蜂起が起こる前から)エジプトでは7年に渡って組合闘争が多発しており、それらの運動を通じて結束を固めた組合員たちは、国内のみならず、さらに海外とも組織連携も深めていた。今回起こったチュニジアとエジプトでの蜂起は、そうした組合運動の【下敷き】があることを忘れるべきではないし、彼らの国際的な組合ネットワークを通じて現地からの情報が方々に送られた、と記事は言う。専門家達がエジプトとチュニジアでの騒乱を予知できなかった理由は、彼らが労働者階級の民主主義への強い願望を無視し見過ごしていたからだ、他のアラブ諸国の独裁政権が脆弱で不安定な状態に置かれ続ける理由を知りたければ、労働者との関係がどうなっているのかを見ればよい、と記事は結論。
(以下記事から引用)
(引用1) Perhaps the most overlooked factor in the demise of the authoritarian Ben Ali regime in Tunisia, and the weakening of Hosni Mubarak's grip on state power in Egypt, has been the trade unions in both countries. While the media has reported on social networks such as Twitter and Facebook as revolutionary methods of mobilisation, it was the old-fashioned working class that enabled the pro-democracy movements to flourish.【追加コメント】
「チュニジアのベンアリ、エジプトのムバラクを追いやった要因のうち、最も見過ごされているのはおそらく両国における組合組織ではないだろうか。ツイッターやフェースブックのようなソーシャル・ネットワークがプロテスターを動員させた革命的な方法だとメディアは持ち上げているが、民主主義を求める運動をこういう形で開花せしめたのは、昔ながらの労働者階級だったのだ。」
(引用2) Those links with the international trade union movement have proven critical in recent days as well. When the Mubarak regime tried to cut off Egypt from the internet, CTUWS activists were able to phone in their daily communiques to the AFL-CIO's Solidarity Centre in Washington. The messages were transcribed, translated from the Arabic, and passed on to the wider trade union world using websites such as LabourStart.
「こうした国際的な組合運動の連携は、ここ数日も非常に重要な役目を果たした。ムバラク政権がエジプトでインターネットを切断しようと試みたとき、CTUWSという在エジプトの組合組織の運動家がワシントンDCにあるAFL-CIOという米国の労働組合組織に毎日のように電話で連絡を取り続けた。エジプトから電話で伝わるメッセージはアラビア語から翻訳され、LabourStartなどのウェブサイトなどを通じてさらに広範囲へと拡散された。」
関連した良記事です。(Thanks to @deep__blue)
もしもムスリム同胞団がエジプトを掌握したら…反政府デモの真相とムバラク後の中東和平
~スタンフォード大学 ジョエル・ベイニン教授に聞く
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