3.11.2011

連銀資金循環統計:モーゲージ減で家計部門デレバレッジ続く

Flow of Funds Accounts of the United States: 4Q2010
(Federal Reserve, 3/10/11)


  • 個人のデレバレッジ引き続き進行中。主因は住宅マイナス1・25%、消費者信用はプラス2%、全体でマイナス0.5%。減少幅は減ってきてるが、11四半期ぶっ続けのマイナス。家計の純資産は$56.8trillionで、前四半期より$2.1trillion増。
  • 企業部門はプラス3.5%。一方、地方自治体はプラス8%、連邦レベルだとプラス14.5%と、政府関係の債務の増加目立つ。連邦政府の借金は2010年通年では前年比で20%+増えた。
  • 非金融債務残高$36.3trillion、うち家計部門$13.4trillion、非金融企業部門$11.1trillion、政府機関部門$11.9trillion.

3.10.2011

リビアのカダフィ、戦いを続けるための現金を相当蓄えてるらしい

Hoard of Cash Lets Qaddafi Extend Fight Against Rebels
(New York Times, 3/9/11)


  • 内戦が長期化する可能性濃厚なリビア。カダフィがトリポリに膨大な額のキャッシュを蓄えているらしいというNYTの記事。
  • 米国はすでにリビアの資産$32bnを凍結、国連と欧州側も別途資産凍結の動きに出ているが、それらは国際銀行とリビア国外に限定された資産の話。西側が資産凍結の動きに出る前から、おそらくリビア紛争が開始される直前にも、カダフィは自己の資産を守るため、西側の手が届かない経路(彼がコントロールするリビア中央銀行や地元銀行)を用いて、自分以外の者の名義にして現金を溜め込んだのだろうと関係者らは見ている。

(以下NYTから引用)

ガレオンのインサイダー取引裁判、始まる

Lawyers Make First Pitches to Jurors
(Wall Street Journal, 3/10/11)

What Gets a Potential Juror Kicked Off the Raj Rajaratnam Trial?
(New York Magazine, 3/9/11)


  • インサイダー取引容疑で逮捕されたガレオン・グループ(Galleon Group)のラージ・ラジャラトナム(Raj Rajaratnam)の裁判がニューヨークの連邦裁判所で開始。選ばれた陪審員は女性7人、男性5人、誰一人として、ロイド・ブランクファイン(GSのCEO)の名を聞いたことがないという。被告のラジャラトナムの方は、9名の辣腕弁護士団を組んで対抗、弁護士費用は$30ミリオンは下らないだろうとの下馬推測。
  • WSJによると、満員の法廷で、検察側・弁護側それぞれが陪審員向け主張第一声を展開、相当異なる弁論スタイルでそれぞれが攻めを開始したとのこと。検察側は機関投資家による投資行動などの話にまったく慣れていない陪審員を、過剰な証拠で圧倒してしまわないように気をつけながら、分かりやすい言葉で内容を単純化してたたみかけた。一方、弁護側は数十枚のプレゼン資料を用意して、オーディオビジュアルを駆使して迫った。裁判は2~3ヶ月続く見込み。

(以下New York Magazineより抜粋)

3.09.2011

ウィスコンシン州共和、民主抜きで組合団体交渉権剥奪に成功

Wis. GOP strips public workers' bargaining rights
(AP, 3/9/11)


  • 新州知事(共和)が提案した公務員の年金負担増を含む予算削減案と公務員組合の団体交渉権剥奪案をめぐり、ウィスコンシン州では、州を挙げて大規模な公務員のストライキが起こり、3週間前から民主議員が州外に脱出して議会投票を回避し遅らせている。
  • 共和と民主の対決が深まる同州では、共和側が9日、民主不在のまま団体交渉権に関わる部分「のみ」について投票、その案を通過させた、とAP。
  • APによると、州予算を使う場合は決議で定足数が必要だが、団体交渉権の部分のみであれば、「お金は使わない」という理由でそのルールを当て嵌める必要なしという(共和側の)法解釈により、予算案の部分と交渉権の部分を分割し、民主無視で後者のみ決議。民主側はこれに対し激しく反発している。

<関連記事> 
合言葉はエジプトの次はウィスコンシン
(Murrau Hill Journal, 2/17/11)

3.02.2011

「リビアは内戦に突入する危険高い」とヒラリー

US says Libya in danger of collapsing into civil war
(The Telegraph, 3/2/11)

米国、NATOと手を組み、ペンタゴンもフル稼働させて、経済・軍事の両面からリビア締め上げへ。

(以下記事より)

"In the years ahead, Libya could become a peaceful democracy, or it could face protracted civil war, or it could descend into chaos. The stakes are high." (by Hillary Clinton, US Secretary of State)

「向こう何年か、リビアは平和的な民主主義になる可能性もあるし、あるいは内戦が長期化するかもしれないし、カオスへと墜ちてゆくかもしれない。危険度は高い。」(米国務長官ヒラリー・クリントン)

"we are going to squeeze him (Col Gaddafi) economically in conjunction with the rest of the economic community. We'll squeeze him militalily." (by Susan Rice, US ambassador to the United Nations)

「我々は他国と強調してカダフィに経済的圧力をかけるつもりだ。軍事的にも圧力をかける。」(米国連大使スーザン・ライス)

マーク・ファーバーの2月23日付け長いインタビュー(音声のみ)

Marc Faber Interview 23-Feb-2011
(YouTube 音声のみ40分)




ポイント:
- ドイツはPIIGS救済には難色。
- 米財政がバランスすることは、金輪際なし。
- たとえコモディティ価格が下落しても、ゴールドに関しては上昇を予想、強気。
- CPIを2%に恣意的に低く抑えて見せていても、実質的なインフレは8%超、長期で債券価値を大きく毀損する。

MBIA、4Q10黒字、CDO関連の処理が進捗

MBIA Settles $19 Billion in CDO and Mortgage-Debt Guarantees With 5 Firms
(Bloomberg, 3/1/11)

Ambacと並びサブプライム全盛期にCDOへのギャランティを提供していた業界最大手MBIAが4Q10黒字決算。ボトムの数字を押し上げたのは、デリバティブス契約の時価会計上の税前ペーパーゲイン$1.1Bnが主因。同社は4Q10中に5社総額$15.7Bn相当のギャランティ債務の契約停止、これによりB/S上のリスク軽減が顕著に。保証契約そのものの軽減は1Q11中も進捗している、とのこと。(そして、もうひとつ、「QE2のおかげでクレジット市場のボラが下がっているのも同社のポートのフェアバリュー改善に貢献した」というCEOの言葉もついでにメモ。)MBIAは2007年以来$9.1Bnの保証債務支払いに応じてきている。